日本で初めてナイター競馬が誕生した日
この原稿を書いている7月初旬、まだ梅雨が明けてはいませんが、TCK(Tokyo City Keiba/東京シティ競馬=大井競馬場の愛称)主催のナイター競馬(トゥインクルレース。大井・川崎・浦和・船橋の各競馬場の持ち回りによって開催)が盛り上がりを見せています。
私が30代だった頃、毎年秋にデザイナー仲間と香港を訪れていて、香港島の丘から眺めたハッピーバレー競馬場の夜景に感動し、日本でも夜間に楽しめるナイター競馬があるといいな、と思ったものでした。実はその頃すでに、大井競馬場の関係者がハッピーバレー競馬場を見学し、日本初のナイター競馬の実現をめざし取り組み始めていたそうです。
大井競馬場でナイター競馬がスタートしてから、今年でちょうど40年。お茶の間でもテレビ観戦でき、夏の夜のスポーツ観戦としては野球とともに競馬も定着した感があります(ここ数か月はFIFAワールドカップに圧倒されてはいますが)。そもそも「ナイター競馬」の「ナイター」とは野球から派生した和製英語なので、新語としても違和感がありませんでした。
1986年7月31日、日本で初めてナイター競馬が誕生した日です。さっそく大井競馬場を訪れた私の頭には、中国返還前の香港ハッピーバレーの光景が甦り、カクテル光線のまぶしい光の中で、大井競馬場から香港に瞬間移動したような気分にさえなりました。
2002年7月4日、ジャパンダートダービーで優勝した武豊騎乗のゴールドアリュール 写真/共同通信社
