日本馬は凱旋門賞をなぜ勝てないのか?スピードシンボリからハープスターまで38頭の挑戦と「80センチの壁」

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夏の夜空と凱旋門賞

8月は札幌・新潟・中京で中央競馬が開催されています。今日(8月3日)の札幌市の最高気温は29.4度ということなので、東京や大阪よりは少しはましかなと思いますが、中京競馬場のある愛知県豊明市の過去1週間(7月28日~8月3日)の最高気温は34度~39度前後を記録しているとのこと。ファンは涼しい自宅やお店で競馬を楽しめますが、競馬場の炎熱下にいる馬はもちろん、騎手・調教師・調教助手をはじめとする現場関係者のみなさんはさぞかしご苦労されていることと思います。

 夏休みシーズンのこの時期、新潟開催で思い浮かぶのは、40年ほど前になるでしょうか、競馬好きの友人とふたり、8月のある土曜の朝、東京を発ち一路新潟へと向かった日のことです。  

「今回はお互い一攫千金をめざした馬券作戦で、どちらかがビッグマネーを手にした暁にはどんちゃん騒ぎといこうぜ」と誓い合い、ふたりで穴馬券ばかり狙いましたが、結果は双方とも沈没。その夜、ビジネスホテルの一室でちびちびと静かに酒を酌み交わしました。

 さて、猛暑の午後も陽が落ちると、夏の夜空にちらちらと星々が煌めき始めます。その中でもひときわ輝きを放っているのが一等星、こと座のベガ(七夕の織姫星)。夜空に輝くこの星を見ていると、1頭の牝馬が重なって見えます。日本では楽器の竪琴(たてごと)のことをハープと呼んで、その音色が愛されていますが、母方祖母の名牝ベガ由来のこと座にちなんで命名された牝馬「ハープスター」の雄姿です。

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2014年10月5日、凱旋門賞、ハープスターの返し馬の様子 写真/PanoramiC/アフロ