春のクラシックレースを完全制覇した唯一の騎手
薫風舞い、新緑が目にやさしい季節となりました。競馬ファンにとってはG1レースが7週続く、忙しくも楽しい季節なのであります。
4月12日に行われた桜花賞では1番人気のスターアニスが2着馬に2&1/2の差をつけて完勝、4月19日の皐月賞ではこれも1番人気のロブチェンが3/4馬身差で勝利、両馬共、人気に応えた形です。
そして、忘れてはいけないのがこの両馬を戴冠に導いた男、松山弘平騎手です。彼は2週連続G1勝利の偉業を達成、同じ年における桜花賞・皐月賞の連勝は、昨年(2025)のモレイラ騎手、2019年のルメール騎手が達成していますが、日本人騎手としては1993年の武豊騎手以来で、33年ぶりに快挙の美酒を味わうことになりました。あらためて松山騎手に大きな拍手を送ると同時に、私には半世紀ほど前に両レースを制覇した1人の男の姿が松山騎手に重なります。
1975年の桜花賞と皐月賞に騎乗、この年、テスコガビーで桜花賞、カブラヤオーで皐月賞を制した菅原泰夫騎手です。この年、菅原騎手は続くクラシックレース、牝馬のオークス、牡馬のダービーを同じくテスコガビーとカブラヤオーで勝利し、なんと春のクラシックレース4冠を完全制覇したのです。
写真は1975年5月25日、圧倒的な人気に応え日本ダービーを制したカブラヤオーと菅原泰夫騎手 写真/共同通信社
