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一人ぼっちが好きなんだ

私的「昭和大衆歌謡考」 第2集

堀井六郎 [著]

本体800円+税

新書判/ソフト並製/258ページ/2015年4月初版

ISBN/978-4-901423-19-9 C0273

どこから読んでも、おもしろい!活字のタイムマシーン、私的「昭和大衆歌謡考」シリーズ第2弾! 心の中で響き合う、あの歌、あの声、青の情景。問答無用の昭和残響伝、待望の続巻、登場!

◆(本書「解説」より抜粋)
堀井さんの大衆歌謡とその周辺の体験、つまり記憶はじつに豊富だ。(略)体験がなければ記憶はなくて当然であり、なければないほど、堀井さんの「考」する文章の読者としては、最適ではないか、と自分では思っている。 (片岡義男)

◆(『週刊朝日』掲載記事より抜粋)
著者は今、この国でもっとも守備範囲が広く、考察力の鋭い歌謡曲研究家だ。書名はスカウト番組「ホイホイ・ミュージック・スクール」から昭和40年にデビューした望月浩の第1弾シングルのタイトル。橋、舟木、西郷ら御三家が手がけたスイム、アメリア ッチなどのリズム歌謡の章、美樹克彦『花はおそかった』の「バカヤロー」の衝撃を語る絶叫歌謡の章など、味わいたっぷりだ。(亀和田武)

◆(『レコード・コレクターズ』掲載記事より抜粋)
〝私的〟と題されながらも、時代背景に則した確かな音楽論が展開される。かつ読み物としても抜群に面白いのは、著者が長年に亘って務めてきた編集者としての見識に加え、何より実際にその時代を体験してきたことに他ならない。後追いのいかなる研究者もそこだけは絶対に敵わないだろう。(中略)他の類書では見られない切り口による魅力豊かなテーマが並ぶ。大衆歌謡の奥深さを教えてくれる絶好の書。(鈴木啓之)

(以下、本書「目次」より)
はじめに
●『みんなのうた』で知った、みんなで歌える名曲の数々
●ジャガーは死して何を残したか
●歌って踊れる「リズム歌謡」の夏があった!
●橋幸夫「恋と涙と太陽」去りし夏
●気持ち良きかな、ジュリーの鼻濁音
●二刀流の異才・中山大三郎、高輪に眠る
●なかにし礼の「ひらめき」はいつ舞い降りてくるか
●循環コードを教えてくれた人、佐々木勉
●作詞家・浜口庫之助の庶民アングル
●ファルセット唱法の啓蒙家、デル・シャノン
●「ストリートコーナー・シンフォニー」を継承する、「街角男」
●玉置、宮尾、ロイさん──「昭和の日曜」の名演出家たち
●昭和の象徴、「大衆キャバレー」という名の土壌
●浜田省吾、雌伏期のリアリティー
●「路地裏の少年」を追いかけた日々
●帰れ、イタリアへ! カンツォーネへの望郷の念
●これが青春だ! これが青春学園ソングだ!
●「ホイホイ・ミュージック・スクール」の二人の卒業生
●望月浩を忘れてはいけない理由
●「絶叫歌謡」の名唱を堪能する
●叫んで、泣いて、名を呼んで
●丹下左膳と中山晋平に惚れられた女
●西條八十、最後の「詩」
●八十とハチロー、彰とみどりと三郎と
●「東日本大震災の夜」と「関東大震災の夜」の出来事
●薫風に誘われて、「大井町・ちい散歩」
●思い出多い大井町、「歌謡人物風土紀行」
●人気姉妹歌手と平山姉妹の光と影
●「姉妹曲」の歌詞改変を考察する
●歌の運命を変えたタイトル変更
【解説】片岡義男
【曲名索引】
【主な人名&事項索引】