【G-Books書籍】

ビートルズの食卓

彼らは「食の世界」でも先駆者だった!

松生恒夫・著

本体800円+税

G-books 新書版/240ページ/2020年6月初版

978-4-901423-26-7 C0277

(内容紹介)
今年78歳になるにもかかわらず、今なお現役として活躍する元ビートルズのポール・マッカートニーは、なぜあれほど元気なのか!?

ビートルズ音楽に精通する現役名医が、彼ら4人を「食の歴史」から徹底検証。「食」を通して浮き彫りにされる、ビートルズの先進性と絆の深さ! そして、「ビートルズの食卓」から見えてくる、彼らのもうひとつの素顔とは──。

「あなたは、あなたが食べたものでできている」(ジョン・レノン)。

ビートルズから学べることは、まだまだあるのです。

松生恒夫(まついけ・つねお)
昭和30年(1955)、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。松島病院大腸肛門病センター診察部長を経て、2004年に立川市にて開業。日本消化器内視鏡学界専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。『「腸寿」で老いと防ぐ』(平凡社)、『腸はぜったい冷やすな!』(光文社)、『寿命をのばしたかったら「便秘」を改善しなさい!』(海竜社)、『「湘南ポップス」メモランダム』(彩流社)など著書多数。

はじめに

序章 ビートルズは死なず
●メタボとは無縁だったビートルズ4人の40代
●パートナーたちが明かした4人の食生活
●いまだ現役! ヒントはポールの「ツアー食」
●ポールが提唱する「ミートフリー・マンデー」とは

第1章 スリムの秘密は食生活にあり
●映画の中のアフタヌーンティー
●英国のアイドル、クリフ・リチャードの「一日一食主義」
●エルヴィスと同じ轍を踏まなかったビートルズ
【コラム①】メタボリック症候群を甘くみてはいけない

第2章 結成からブレイクまで、疾走期の食生活
●バンド結成時の素朴な楽しみ
●ハンブルク巡業、ハードスケジュールの中で口にしていたもの
●1963年、イギリスで人気沸騰! 楽屋に並ぶコーラの瓶
●1964年、熱狂の全米ツアーと豪華なホテル食
●1964年、全盛時のメンバー白書
●1965年、『ヘルプ!』撮影時の出来事
●1966年、最後の「全英ツアー」は肉食中心の毎日
●1966年、日本公演時に加山雄三と食べたスキヤキ
【コラム②】1960~70年代における「食と病気」の研究

第3章 ビートルズ4人の「インドへの冒険」
●ジョンとポールの実験精神
●ジョージの及ぼした大きな影響
●ジョージのインド体験がもたらした「食」への意識改革
●『愛こそはすべて』とドラッグ文化への失望
【コラム③】インドを理解するための基本的知識

第4章 インド体験と「心の旅」
●瞑想と菜食から生まれた傑作アルバムと名曲
●マントラ瞑想法とマインドフルネス
【コラム④】瞑想法について

第5章 ジョージの抱えていた葛藤
●ジョージが生涯貫いた菜食生活
●インド音楽と東西融合への道
●ジョージの新境地の源泉となったもの
●インド料理とクリシュナ信仰による節制
●ジョージの再婚とメキシコ料理
●ミュージシャンとしての復活と穏やかな日々
●咽頭ガンの発覚と療養生活
【コラム⑤】インドのベジタリアン料理について

第6章 ジョンのオーガニックな食生活
●ジョンとシンシアの結婚生活
●リバプールからロンドンに移っての食生活
●ヨーコとの出逢いで始めたオーガニックライフ
●マクロビオティックとアルバム『ジョンの魂』
●「失われた週末」とアルバム『心の壁、愛の橋』
●息子ショーンの誕生と主夫業のお手本
●乳製品の制限と白砂糖の禁止
●健康の秘訣はヨガと玄米
●和食と自然食レストランに親しんだ晩年のジョン

第7章 ポールがめざした理想
●結婚を機にスコットランドへ
●わが家の農場で遊んでいる子羊たちの「仲間」は食べられない
●愛妻リンダに捧げたラブソング
●リンダとポールのベジタリアン活動と食育
●世界ツアーとエコロジー活動へ
●肉・魚がなくても豪華なマッカートニー家の食卓
●リンダは、なぜ早くに亡くなってしまったのか
●「ベジタリアンになろう」は、今でも僕のメッセージだ
【コラム⑥】臨床医がすすめる「食」のポイント

第8章 虚弱体質のリンゴが行き着いたヴィーガン・ライフ
●入退院を繰り返していた青少年時代
●インド風菜食主義に戸惑うリンゴ
●「フルータリアン」というリンゴ夫妻の選択
●ナチュラル・ハイジーン・スタイルの食生活

第9章 菜食ライフへの道
●ベジタリアンとさまざまな菜食スタイル
●アメリカでのマクロビオティックの広がり
●日本の食養生の開祖、石塚左玄の遺した言葉
●マクロビオティックが推奨する生活習慣と食事バランス
【コラム⑦】臨床医から見たマクロビオティックの効用法
●肉汁たっぷりを好むイギリスの家庭料理
●菜食主義になる理由
●菜食を推奨するアメリカの食生活指針
●イギリスでも増加するベジタリアン
●オックスフォード大学「ベジタリアン研究」の結論

第10章 メタボにならなかったビートルズ
●ビートルズの食生活から学べること
●ビートルズが教えてくれたスリムの秘密
●ビートルズと今の私たちの食生活との決定的な違い
●「地中海式和食」のすすめ
●時代の象徴、ビートルズのデビューとミニスカートの登場
●メタボ予防はプチ・ベジタリアンから
●エキストラ・バージン・オリーブオイルの健康パワー
●菜食ライフはビートルズの隠れた遺産
●ビートルズ・サウンドとプチ・ベジタリアンで楽しむ週末ライフ
●P.S.アイ・ラヴ・ユー、ビートルズ!
●ビートルズ・スタイルの一日の食事メニュー

あとがき
【参考文献】

【愛読者ハガキより】

●ビートルズを「食事」という観点から見ているところに興味を覚えた。ほかの人にもおススメできる1冊です。ポールの「ミートフリー・マンデー」を知って、私も週に1回は肉を抜いています。(54歳、男性)

●ビートルズ関連本で音楽以外の角度から語られる本は今までなかったので、自分のとって楽しい内容になっている。イギリスの食文化にも興味があったので、とても良かった。ジョン・レノンのカレー好きは、なぜか以前から知っていたが、とてもなつかしく感じた。(59歳、男性)

●ビートルズと食と健康については、過去にあまり取り上げられていないが、重要な視点。(58歳、男性)

●食に関する本は好きですが、あまりにも有名なビートルズの食生活なので、さらに興味深く、内容がスラスラ頭に入ってきて、一気読みしちゃいました!!周りの人にもすすめたいと思います。(57歳、女性)

●ビートルズは中学2年生のときからのファンであり、私の子供たちにも受け継がれています。彼らは間違いなく永遠にすばらしいグループであり、ファンである私としては、彼らの考え方を参考にしつつ、「食」に対する理解を深め、私自身の生活に取り入れようと思いました。(68歳、女性)

●ますますビートルズの4人が好きになりました。(68歳、女性)